卵子提供と代理出産の違いは?

卵子提供は母親の子宮から出産する

母親の子宮には問題がないが、卵子に問題がある時の不妊治療が、「卵子提供」です。第三者女性の卵子の提供を受け、それを父親の精子と体外受精させ、母親の子宮に戻します。そしてそのまま胎児を育て、母親の子宮から出産します。このような方法が、「卵子提供」と呼ばれています。
生まれてくる子供と母親に、遺伝的なつながりはありません。しかしもちろん自分の子として育てることが可能ですし、父親の遺伝子は確実に引き継いでいます。また、女性は高齢になると卵子の質が変化してくるため、妊娠・出産しにくくなってくるものですが、この方法ですと、若い健康なドナー女性の卵子によって、超高齢出産も可能になります。
文字通り、卵子に問題がある時に卵子の提供を受けるのが、この「卵子提供」なのです。

代理出産は第三者女性の子宮から出産する

一方、母親の子宮に問題がある時の不妊治療が、「代理出産」です。
この場合、2つのケースがあり得ます。まず、母親の卵子には問題がなく、父親の精子との受精卵をドナーの子宮に着床させるケース。そしてもう1つは、母親の卵子にも問題があるため、別のドナー女性の卵子提供を受け、それを父親の精子と体外受精させ、また別のドナー女性の子宮にそれを着床させる方法です。後者の場合は、卵子提供と代理出産を合わせた方法だということもできます。
しかしどちらにせよ、これも文字通りに、子宮に問題があって出産できない母親が第三者に出産を代理してもらうので、「代理出産」なのです。

なお、卵子提供も代理出産も、日本では法整備や学会の合意形成が進んでいないため、海外でおこなわれることが多いようです。しかし、そのためのエージェントが存在していて、活動も活発化しています。